\俳優・田村幸士さん × 村里元紀(インターアルペン代表)/

アライのスケールに感動!田村幸士さんに聞く、スキー、山、俳優業…

雑誌撮影のため、春のロッテアライリゾートを訪れていた、俳優・田村幸士さん。

(2021年撮影)

 

幼少期からスキーに親しみ、全日本学生スキー選手権大会で2度の入賞を果たすなど、その腕前は芸能界屈指!

 

雪国・自然の魅力を伝える活動にも精力的に取り組む田村さん。

スキー、仲間たちとの出会い、俳優業と自然の中での活動について…

田村さんがいつも革新的であり続ける理由を、公私ともに親交の深い、インターアルペン代表の村里が聞きました。

 

まずは、とにかく気持ちいい解放感にあふれた田村さんの美しいスキーを動画でお楽しみください!

 

※本インタビューは2021年当時のものです

田村 幸士 (タムラ コウジ)

 

1977 (S52) 年 6月 28日生まれ

東京都出身

 

・趣味: 旅 、写真 、クライミング、登山

 

・特技: スキー(アルペンスキーインカレ入賞)、サッカー、ピアノ

 

公式HP:  http://gcp-lab.net/koji/

 

Instagram: @kojimg

「見えるところ全部滑っていいよ」と言ってくれるスケールの大きさ

 「地球を滑る」感覚は、アライならではの魅力

撮影のため春のアライをみっちり滑った田村さんを、カフェ ARAI ReMark にお迎えしました!

―村里元紀(以下、村里)

お疲れさまでした!

―田村幸士さん(以下、田村さん)

スキーした後に飲むのは最高!おいしいね!

―村里

率直に、アライ、どうでした?

―田村さん

いやー、アライ、本当にすごい!

何がすごいって、スケールが違う。

一番上まで行って、「見えるところ全部滑っていいんだよ」なんていうスキー場、今まで日本では経験がなかったですから。

スキー場じゃなくて、「山を滑る」「地球を滑る」という感覚。自然がそのまま生かされていて、山肌を感じながら滑ることができるのが、アライならではの魅力だと感じました。

 

新しいスキーの価値観を味わえるスキー場ですね。

―村里

楽しんでいただけて嬉しい!

―田村さん

アライに来れてよかった!

 

春でも「山を滑る」感覚を楽しめるから、バックカントリーはまだ怖いと感じる人にも勧めたいですね。

歩き始める前からスキー場にいた

両親がつくってくれた「楽しむ環境」と、かっこいい大人との出会い

―村里

幸士さんがスキーを始めたきっかけは

―田村さん

スキーデビューは記憶にないんだよね。

両親がスキー好きで、僕は立つ前からスキー場に連れて行ってもらっていたみたいです。

まだ歩けないけど雪だるまに寄っかかって立っていたって。笑

小さいころは苗場に行くことが多くて、幼稚園・小学校とスクールに入って、その間に両親はゆっくりと過ごしているスタイルでしたね。

―村里

素敵ですね。

インターアルペンスキースクールでも、お子さんがスクールにいる間はご両親にはゆっくり自分たちの時間を楽しんでほしいと思っています。

 

そういえば僕もスキーを始めた時の記憶はなくて、気が付いたらもうポールの中に入っていました。

―田村さん

僕はちゃんとポールをやったのは高校時代。

でもスキーは小さいころから毎週末のように行っていた。土曜日に学校が終わったら両親が車で連れて行ってくれて。

―村里

土曜日の放課後から!そういえば昔は週休2日じゃなかったですよね…今はうらやましい!

―田村さん

本当だね!今の子たち、うらやましい!もっとスキーして!笑

―村里

僕は子どものころはスキーが嫌いで。

コーチが怖かったし、寒いし、ひとりのリフト時間が孤独だった思い出があります。

中学生の時に競技を辞めて、大学生になってから初めて友達とスキー旅行に行ってみたら、「友達と滑るとこんなに楽しいのか!スキーの後の風呂はこんなにも気持ちがよくて、お酒もこんなにおいしいのか!」って。笑 

そこからは大好きなんです。

幸士さんがスキーを好きだと自覚したのはいつですか?

―田村さん

僕は、物心ついたらもうスキーが好きで。

両親もスキーが好きだったけど全然スパルタじゃなく、すごくうまいわけではないから、小さい頃から転んでも「自分で立ち上がらなくちゃ!」ていうのはありましたね。

子どものころはスキースクールで僕のやる気が低下しそうになると、インストラクターの先生がうまいこと気分転換させてくれて。

だから、モチベーションダウンすることなく、ずっと楽しめた。

 

両親が「楽しんでスキーをしてほしい」という方針で、インストラクターさんに伝えてくれていたのもあったみたい。

―村里

小さい子だと「寒い・冷たい・重い・辛い」というのが続くと、スキーや雪山が嫌いになってしまったりするので、僕たちスクールもいつも気を付けている点です。

 

幸士さんが小さい頃からずっとスキーが好きというのは、ご両親のサポートもあったんですね。

「私スキ」は、映っていない場面まで想像して楽しんで!

普通の男女の話だからこそ、時代を超えて誰もが楽しめる映画

―村里

僕もお手伝いをさせていただいているTEAM SALLOT発起人としても、幸士さんは本当にたくさんの活動をされていますよね。

 

どうしたら今の若い世代に「私スキ」の世界観とか、彼らのようなスキーの楽しみ方が伝わると思いますか?

映画「私をスキーに連れてって」と、” TEAM SALLOT”について

伝説の映画「私をスキーに連れてって」を小学生時代に観て「スキー場はこんなに楽しいところなんだ」と衝撃を受け、魅了されたという田村さん。発起人として“TEAM SALLOT”を立ち上げる。アドバイザーには「私スキ」を制作したホイチョイプロダクションの馬場代表や、SALLOTデザイニングボードの方々が名を連ね、「私スキ」ファンと共にワクワクする企画を多く実現。劇中で登場人物が使っていたブランド SALLOT(サロット)を、オリジナルの世界観を踏襲しながらも、現代のスキーヤーが最高に楽しめるスキー板として蘇らせたり、「私スキ」を愛する人が、映画の舞台となった万座、志賀高原などで語り合い、スキーを楽しむイベントの開催など、雪を愛するすべての人と一緒にスキー・雪国を存分に楽しむための発信を続けている。

―田村さん

今は、マニュアルやルールを与えられて遊ぶことが多くなっていると思うんです。

しっかりプログラミングされていて。

 

でも、例えば「ボールがあります。では、どういうルールを作って遊ぼうか」と、「遊びを最初からクリエイトする想像力」って実はすごく大事だと思います。

 

スキー場はスキーをする場所ではあるけど、それだけじゃない。

「私スキ」はスキーの映画だからもちろんスキーシーンが多いけど、馬鹿なことをやって楽しんだり、映画に映っていないところも楽しんでいるのでは?という様子を想像させてくれる。

そこも魅力なんですよね。

―田村さん

その部分が「バブリーだな」という一言でまとめられがちだけど、それだけじゃない。

その部分こそが、楽しみ方なんですよね。

 

「実は映っていないところでもっと遊んでいて、すごく楽しいんだろうな」なんていうことを、想像しながら観てみてほしい!

 

「私スキ」の登場人物って、普通の町からスキー場に行った男女だからこそ、自分と重ねやすいと思うんです。「バブルの時代」と距離感をもって見るのではなくて、「今だったらどう楽しむかな」という気持ちで観てもらえたら、きっと今の若い世代も、ものすごく楽しめるんじゃないかな。

―村里

現代版の「わたスキ」も観てみたい!

―田村さん

僕、すっごくいい画を撮れる自信あります!

―村里

観てみたいなー!

今だと車は何になるのかな。テスラとか?電気自動車の四駆とか…?

―田村さん

いいね。考えるのも楽しい。超高級車のSUVもトレンドになっているしね!

それで、ドローンで撮ったりして。

「自然」のなかでは自分のフィルターがなくなって、純粋に存在できる

「俳優業」との両立は、自分にとってなくてはならないもの

―村里

幸士さんが日々取り組んでいる、自然の中での活動と俳優業について聞いてもいいですか?

両立は大変じゃないですか?

―田村さん

大変っていう気持ちはなくて、むしろ得られるものの方が多いです。

 

難しい部分といえば、俳優業ではいきなりオーディションが入ったりと前もってスケジュールを組むのが難しいので、仲間と日程調整できなくて、単独行動が多くなってしまうことくらいですかね。。。

―村里

得るものというのは?

―田村さん

山とか川とか森林とかを「自然」と呼ぶならば、街って「不自然」ということだと思うんです。

僕たちはその「不自然」とも呼べる街の中で、自然体で生きなくてはならない世の中で生きている。

 

それって実は、人間にも多くのストレスを与えているのだと思います。

 

僕は楽観的な方だけど、それでも窮屈に感じることがあって。

 

だから、仕事が終わった後に自然に行って、自然の中で「自分の自然体」を取り戻す。

それでまた街に戻って仕事をがんばって…と、そのサイクルが確立されている状態がとてもありがたいと感じていますね。

―村里

ご自身のバランスをとるためにも大切にされている部分なのですね。

―田村さん

自然って、嘘がない。

僕ら人間の大人がどんなに意地悪な見方をしたところで、突っ込みどころがないというか。

全部、理にかなっている、受け入れざるを得ないもの。

 

「そこに斜面があって、溝があるから、雨が降ったら川になる」

「日が当たらないから草木が腐る、日が当たるから花が咲く」、とか。

 

雪が降るのだって一定の理由があるわけですよね。

 

僕たちはそれを受け入れるしかないから、自然に対して虚勢を張ったり構えたり、疑ったりする必要がない。

というか、そんなことをしても何の意味もないんですよね。

 

自然の中に行ったら、自分の中の先入観とかフィルターがなくなって、ただただ純粋に受け入れて、ストンとその場所にいられる。

それが僕はありがたいなと感じています。

―村里

普段の生活の中とか仕事では、虚勢を張ってしまったり、「あの人は何を考えているんだろう」とか思ったりしますよね。

―田村さん

まず構えちゃうよね。「どんな人なんだろう」とか。

 

自然はそういうのが一切必要ないから、それこそが「自然体」ということなのかなって。

役者業ではいろいろな人の人生を背負ったり、学んだり、知る必要があったりしますが、そういう時に一度自分の中を空にするというか、リセットしてくれるのが僕にとっては自然だと思うので、僕の中ではいいサイクルかなと思っています。

業界や先例に囚われないアイデアで新しい風を起こす田村さん

コンセプト「ファンのシェア」とは?!

―村里

幸士さんはアイデアマンだし、それを形にする実現力もあるのが本当にすごいと思います。

俳優も、スキーも、自然の中での活動も、幸士さんの中ではすごく自然にリンクしている印象です。

 

幸士さんは俳優業で得たものをスキー界の僕らに伝えてくれたりする。

それが僕らにはとても面白くて。逆に自然の中で得たものを俳優業でも生かしているのだろうなと想像します。

―田村さん

僕は自分の会社を作って映像制作をしたり、日本文化を伝える仕事、着物の魅力を伝える仕事、もちろんスキーも仕事として携わる機会があるのだけど、いろいろな分野の仕事をさせていただく中で、僕が共通して持っているコンセプトは、「ファンのシェア」というものなんです。

―村里

ファンのシェアとは?

―田村さん

例えば着物のイベントだと、「着物を着たことのない人が参加したくなるイベント」を考えたいと思う。

百貨店でやった着物のイベントでは、「食」と合わせてみたんです。

着物って高価だし敷居が高いイメージがあったりして、普段なじみのない人にとってはイベントといってもなかなか入りづらいですよね。入ってみても「買わないといけないのかな」と感じてしまったり。

 

そうではなくて、その場所を楽しみながら滞留時間を増やしてもらいたいと思って、「試食をしながら着物を見ることができるイベント」にしてみたんです。

そうすることで、「着物」と「食」、お互いのファンがシェアできて、どちらのファンも増えたらいいなと。

 

僕は山の専門家でもスキー界の人間でもありません。

でも、だからこそ「自然」と「俳優業」も、うまくリンクさせて、どちらの世界も上げていけたらいいなと思っています。

―村里

幸士さんは俳優をしながら、スキーヤーとしてスキー雑誌にも出ていらっしゃる。

そういった分野を超えて活躍されている姿は、スキーヤーにとっても刺激になっていると思います。

―田村さん

どの業界も伝統があるけれど、いろいろな意見があることをまずは知ってみて、受け入れたうえで、どうするかというのを判断していけるといいなと思いますね。

―村里

そう!それを最近よく感じます。

スキーを知らない人、今まで違う畑で仕事をしてきた人が、スキー界の仕事をするのって、最初はもちろん大変なことがあると思うのですが、実はすごくいいことだなって。

―田村さん

伝統とかこれまでのことは、スキー界にいた人がその人に伝えて、助けていけばいいんだもんね。

―村里

まさに。さらに、その方のこれまでの経験をスキー界に伝えてもらえるのはとても大切なことですね。

スキー場も今後変化が求められていく部分もありますよね。

―田村さん

今は板ひとつ取ってもバリエーションがあって、スキーの楽しみ方が細分化されてきましたよね。

細分化した楽しみ方のニーズに応えるスキー場ってこれからも面白いと思う。

 

逆に、個性がないスキー場は、何か個性を出していく必要があるのかもしれないですね。

皆川賢太郎さんとの出会いで広がった、スキーの世界

「役者をやるというのを、唯一、相談したのも彼だった」

―村里

幸士さん、尊敬するスキーヤーは?

―田村さん

僕は幸いなことに、これまでたくさんのトップスキーヤーと出会ってこれたんですよね。

 

その始まりは、皆川賢太郎。

同級生なんです。

 

学生の時から一緒に「どうやったらスキーって盛り上がるのかな。スキーってレジャーでやっている人は多いけど、実は趣味でやっている人は少ないんじゃないの?だから景気に左右されるのでは?」という話をしながら、「じゃあレジャーから趣味にするには?」という具合に話が合って。

 

彼がソルトレイクオリンピックに向かってマネジメント会社との契約を進めていく場面で呼ばれて、彼に帯同して合宿やオリンピックに行くことになり、その時にメーカーさんやたくさんのスキーヤーとコミュニケーションをとれるようになって。

―村里

僕も賢太郎さんを通じて幸士さんと出会うことができました。

―田村さん

「役者をやる」というのを、初めて、というか唯一、相談したのも、賢太郎だった。

―村里

知らなかった!賢太郎さんに相談したんですね!

―田村さん

当時、彼にしか相談できなかった。背中を押してくれて、一歩進めたというのもあって。

だから皆川賢太郎には本当に感謝している。スキーヤーとしても人としても、尊敬できる人です。

その流れで北照高校の佐々木明、吉岡大輔たちとの出会いも広がっていきました。

佐々木明さんの「楽しみ方が最高!」

―田村さん

現役のスキーヤーでは、佐々木明は最高だなぁと思います。

「山」も「雪」も含めて、「スキー」というものの楽しみ方のレベルが半端なく、キャパシティーの広いスキーヤー。

―村里

山を楽しんでいますよね。全力で。

―田村さん

競技とかではなく、普通のスキー場のコース内でも、人とは違う滑り方を見つけたり、

「え!?こう滑るんだ!」

と思わせてくれる。

転んでも大爆笑しているし、本当に楽しそうなのがいいですね。

吉岡大輔さんの美しいスキー

「手が届かないけど、本当に勉強になる」と思わせてくれる

―田村さん

吉岡大輔は、一緒にいて最高に居心地がいいですね。

彼はGSのスキーヤーっていうイメージが強いと思うけど、スラロームの板の流れ具合なんて本当に素敵でなめらかで。

―村里

スイスイ流れていきますよね!板が「しなる、走る、しなる、走る」っていう、すごく美しい動き。

―田村さん

本当に、彼のスキーはすごくきれい。手が届かないけど、本当に勉強になります。

―村里

多分、大輔さんはおじいさんになっても同じ滑りをするんじゃないかなと思うんです。

自然の力を使って滑る。本当にうまいですよね。

―田村さん

わかる。

それでいて突然ポロっと面白いことを言ったりするところもいいんだよね。笑

ARAI REMARKでご機嫌アプレスキー

意外とサクッと来れるアライで、次は「ジップライン」に挑戦したい!

―村里

スキーの他に、アライでやりたいことはありますか?

―田村さん

ジップラインをやってみたいです!

「高くて長い」って、聞くだけで楽しそう!

 

ライブラリーカフェにも行ったけど、素敵でしたね。

本当にいい本がいっぱいあった。

 

アライは魅力満載。

今回は春スキーを楽しんだけど、パウダーの時期にも来てみたいな。

電車で来たけど、イメージよりもサクッと来れちゃうんだね。

―村里

直通新幹線だと東京から2時間しないんですよね、上越妙高駅からバスで20分くらいだから、2時間半もあればアライに着ける。

知れば知るほど上越妙高駅周辺も楽しいんですよ。

そう、ARAI ReMarkはどうでしたか?

―田村さん

雰囲気がいいよね。スキーの後にブーツのまま来ても居心地よく過ごせるし、こうしてビールとか飲みながら仲間と話せる場所があるっていうのが最高。

―村里

嬉しい!

今度は冬も夏も遊びに来てくださいね!

WRITER

* kaori

ARAI BASE から、アライの魅力を発信中!雪大好き! アライに来たら、カフェ&バー「REMARK」でほっと一息・仲間と楽しいアプレスキー、ゆっくりお過ごしください♪

LATEST